2021-02-25

OISTサイエンスフェスタ2021がオンラインで公開

1月30日(土)に行われた毎年恒例の沖縄科學技術大學院大學(OIST)サイエンスフェスタは、新型コロナウィルスの影響を受けて、初めてオンラインでの開催となり、例年とは少し異なる形式で開催されました。 ソーシャルディスタンスが保たれるよう配慮した上で行った科學ビデオの録畫配信とライブ生配信を組み合わせたオンライン版となりました。

ライブ配信では、新型コロナウイルス感染癥にまつわる都市伝説を本當かどうか確かめるプレゼンテーションや、沖縄に侵入してきている外來生物種に関する議論、科學に関する質疑応答などが行われました。また、科學者の一日やキャンパスツアーの様子などを収録した動畫も配信するなど、サイエンスフェスタをはじめとするOISTのアウトリーチ活動の多くを擔當している地域連攜セクションのメンバーの努力によって、充実した內容となりました。結果として、全國の約3,000人がライブ配信や録畫配信を鑑賞してくださいました。

ライブ配信は以下から、録畫配信はサイエンスフェスタのウェブサイトでご覧ください。

2021-02-25

OISTサイエンスフェスタ2021のライブ配信はこちら

2021年1月30日(土)にオンラインで開催されたOISTサイエンスフェスタを見る子どもたち。総合司會を務めるマイケル?クーパーさんとヤナ?マネヴァさんの姿。

サイエンスアウトリーチの重要性

サイエンスフェスタ終了後、サイエンスコミュニケーションスタッフのルシー?ディッキーが、コンテンツの企畫?配信に攜わった3人にインタビューを行いました。

  • イベントの裏方として中心的な役割を果たした地域連攜セクションスタッフの有銘兼之介さん

  • よく耳にする新型コロナウイルス感染癥の3つの噂話を確かめる実験ショーを行った、ポストドクトラルスカラーのクリストファー?ペトコフ博士

  • 科學者の一日を紹介した録畫ビデオに出演した、博士課程の學生アイバン?ンボゴさん

対談では、今回のサイエンスフェスタについてオンライン版を開催する上で遭遇した課題やチャンス、そしてサイエンスアウトリーチの重要性について議論しました。その內容は、こちらのポッドキャストからお聴きください。

今年のサイエンスフェスタについて、地域連攜セクションでは2つの選択肢があったと有銘さんは教えてくれました。「中止にする選択肢もありましたが、それよりもオンラインで開催することを選びました。地域連攜セクションのスタッフをはじめ、OISTコミュニティの多くの方の協力があって成功させることができました。」

さらに有銘さんは、サイエンスフェスタが沖縄にとって重要であると考える理由を説明してくれました。「OISTで行われている科學研究は、自分たちの生活には直接関係ないと思っている方もいらっしゃいます。そのような方たちに科學を學ぶ楽しさを知ってもらうことが、OISTサイエンスフェスタの役割だと思っています。私たちの使命は、地域の方々や學齢期の子どもたちに科學に觸れる環境を用意し、様々な科學技術について興味や関心を引き起こすことです。そうすることで、參加者は將來STEM(科學?技術?工學?數學)に関わることになるかもしれません。」

一方、ペトコフ博士が関わった科學実験ショーでは、主に新型コロナウイルスを巡ってよく耳にする3つの疑問に答えることが焦點となりました。その疑問とは、①マスクには予防効果があるのか。②マスクは酸素を取り込む能力に影響を與えるのか、そして、③手洗いは予防に有効なのかというものです。今回の科學実験ショーは、2020年と2021年を中心としたテーマでしたが、ペトコフ博士は、アメリカで化學と物理學を専攻していた學部生の頃から約12年間、サイエンスアウトリーチに攜わってきました。

「研究者としての最終的な目標は、ほとんどの場合、何らかの形で一般の人々や社會に利益をもたらすことなので、自分たちの研究を一般の人々に伝える方法を見つけなければなりません。子どもたちや地域の人々が、OISTに來る前には知らなかった科學のことを新たに知って帰っていくことが本當に嬉しいです」とペトコフ博士は語っています。

サイエンスアウトリーチの重要性について話すサイエンスコミュニケーションスタッフのルシー?ディッキーとポストドクトラルスカラーのクリストファー?ペトコフ博士

進化神経生物學ユニットの博士課程の學生であるアイバン?ンボゴさんは、數年前からサイエンスアウトリーチに參加しており、他の科學者も參加するよう強く勧めています。

「サイエンスアウトリーチに參加すると、科學者は自分たちが行っている研究に疑問を抱くようになるでしょう。今行っている研究が何であれ、質問に答えることはできますが、最も難しい質問の中には、なぜ自分たちがそのような研究を行っているのかや、なぜそれが重要なのか?というような科學者ではない人たちからの質問もあります。実のところ、私がいつもいただいているのはそのような質問なのです」とアイバンさんは説明します。

アウトリーチによって地域社會とつながり、自分たちの研究に疑問を持つことができるとして、他の科學者にも參加も勧めるアイバン?ンボゴさん

アイバンさんは、自身が出演した科學者の一日に注目した録畫配信ビデオが、科學や科學者に対する理解を深めることに貢獻できるのではないかと期待しています。

2021-02-25

科學者の一日を紹介するビデオの収録に參加したアイバン?ンボゴさん

地域連攜セクションでは、OISTの研究者がコロナ渦においても、安全に地域社會に向けて研究內容を伝えられるようにするため、2021年を通してどのようなオンラインイベントが運営できるかを検討していく予定です。

(ディッキー?ルシー)

広報や取材に関して:media@oist.jp